発達障害パパと子供たち

発達障害をもつ 僕と 子供たちの エッセイです。

次男の場合①

「イヤイヤ期」

子育てを されている方なら 耳にしたことや 実際に 経験されたことが あるのでは ないでしょうか。


イヤイヤ期とは 赤ちゃんの 自我が 芽生え 「これはイヤだ」など 否定的な態度をとり 自分の意見を 主張しはじめる 時期のことをいいます。


大変ですよね…イヤイヤ期。


時間を 掛けて手作りした 離乳食を 一蹴され 床に溢されたり オムツ替えのときに 暴れて 辺りが 大惨事になったり(お食事中の方はすみません)。


このイヤイヤは 大体2歳くらいに ピークを迎え その後 言葉が 発達することで 自分の意見を 伝えやすくなって 落ち着きはじめることから「魔の2歳児」なんて言葉も あるくらい パパさんや ママさんに とっては 発達していることを 嬉しく思う反面 困ってしまうことも多いです。


ウチの次男は 4歳になっても イヤイヤが とにかく 多いものですから この子はイヤイヤ期がいつまで 続くのだろう…未来永劫かな…( ;∀;)なんて 思っていたものですが…


保健士さんに 保育園での様子を 見てもらった次男は 発達障害の疑いありということを聞かされ 思い当たるフシが たくさん ありました。

 


・時間や 着る服など 強い拘りを 持ち こちらの提案したものを受け入れない。

・よく分からないポイントで 思い通りにならないことがあると 癇癪を 起こす。

・変化を 嫌い 規則正しい生活は するが 臨機応変な 対応は できない。

・保育園で 周りの子に 合わせられない。

 


という点など これらはASD(自閉スペクトラム)に よるものだということが わかりました。

 

イヤイヤが 長いことが 直接 ASDに 関係があるとまでは 言えないかもしれませんが ASDの色んなことへの こだわりの強さから イヤイヤが多かったと 言えると 思います。

 

病院で 発達検査をしてもらった時に 指摘されさらに分かったのが 先生と 一度も視点を 合わせることないことや、

 

先生が 見本で 積み上げた積み木を 同じ形に 積み上げるという設問のときに 自分の好きなように積み上げて「できた」といい 先生の話の意図を掴む能力も 真似て作る能力も 欠けているということ、

 

握力が 弱く 指先が 不器用で 細かい作業や 鉛筆書きが 苦手だということ、

 

設問が 理解できていないため 一般的な こどもよりも IQ判定が低く 今のままでは 小学校の普通学級に入れないことなどでした。

 


僕達が 思っていたよりも ずっと 色んなことが 出来ないという結果を 目の当たりにし 僕達は 肩を落としましたが 発達障害が原因で その子が 出来ないことを 伸ばす「療育」という 教育を受ければ できるようになると言われ すがる思いで 月2回の 療育を はじめました。

 

月2回のうち 1回は 先生と次男だけの 個人療育で 苦手スキルを トレーニングし もう1回は 他の発達障害の子達との グループ療育で 座学や 発表や 運動を通した トレーニングをします。

 

先生はとても 優しく 決して叱ることなく 療育を してくれましたが 次男としては ニガテなことを やるものですから 面白くないのでしょう。

 

床に 寝そべったり 先生の話を 聞こうとせずに ずっと ぬいぐるみと 会話していたり… 親の 心配をヨソに 授業態度は メチャンコ悪かったですね( ;∀;)

 


…こんなこと 本当に 意味があるのかな?

とすら 思っていましたが ある療育の日。

 


用意された紙に 自分の 名前を 書くのですが… おや? 筆圧が…? 前より文字が 濃く強くなり 上手に名前が 書けたのです。

 

あの タッパーの 上の部分に 切り込みを入れたものに ひたすら おはじきを ねじ込む特訓なんかが 効果あったんだね!すご〜〜い!!(((o(*゚▽゚*)o)))

 

とほんの 些細なことですけれど 療育をやれば    「できない」を「できる」に 変えることが できる可能性があるのだと 次男自らが 示してくれました。

 

このあたりからでしょうか。「できた」ことは 大仰にして 褒め 本人も 嬉しかったのでしょう。少し自分に 自信を 持ったように 見えました。

 

さァ ここから 大逆転の スタートです。当時4歳の 次男が このままでは 小学校の 普通学級には 入れないとまで 言われたりも したものですが意外な 展開を みせたのです。