発達障害パパと子供たち

発達障害をもつ 僕と 子供たちの エッセイです。

次男の場合② -小学校入学の進路選択−

前回のあらすじ。

発達検査で 発達障害ASDがあると 診断を受けた次男。人の気持ちを 学習するのと 苦手なことを伸ばすために 個人療育と コミュニケーション能力を つけるためにグループ療育を 始めたのでした。

 

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療育を 続けることにより 少しずつ 他人の気持ちの 理解が できるようになった 次男。少しですが 人を 気遣うこともでき こちらから 言わなくても すすんで 家のお手伝い等を よくしてくれます。


とはいえ まだまだ 先生の話や 文字での設問の理解が 乏しい上 家や保育園での やりとりで 普通の子は 気にしないようなことでも 急に 不機嫌になるなどの 問題行動は 残したままだったのです。

 


いよいよ 小学校進学 目前と なった時に 療育の先生と 進路相談を しました。


ここで 先生が 話された選択肢は 2つ。

①普通学級に いれて 月2回の「通級教室」に通う。

②支援級に いく。

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(※『通級教室』とは 小・中学校に通う比較的障害の程度が 軽い子どもが 通常の学級に 在籍しながら その子の 障害特性に 合った「通級による指導」という 個別の指導を 受けるための教室のことです。)

 


どちらを 選ぶかは 本人と 親のサポート次第と言われ 妻は 僕に意見を 求めてきました。次男の行動や特徴など 小さい頃の僕に そっくりだと 話していたからです。


そんな僕自身が 小学校生活で どうだったかを 思い返してみましたが まず 学習面でいうと 算数以外はどちらかというと できていて 困ることは ありませんでした。…算数以外は(-_-;)


運動面は 走ったり跳んだりという いわゆる 陸上競技は 得意でしたが 球技などの チームメイトとの意思疎通が 重要な 団体競技は 苦手…というか むしろ嫌いでした。


一番 困ったのは コミュニケーションの面です。よく友達とトラブルになっており 今思えば 友人の気持ちと僕の気持ちに 差異が ありすぎて 友達の気持ちを 理解する能力に 乏しかった為と 衝動的に 発する言葉で 友達を 傷付けたことなどが 起こしてしまったのかなァと 思っています。


とはいえ 僕自身 発達障害が あると 知らずに 普通学級へ 行き 大学を ストレートに卒業後 就職までしているのだから 困り事は あれども 普通学級で良いのではないか。その上 僕が 受けられなかった「通級教室」に通えるのだから そこで コミュニケーション等を学び 僕よりも 生きにくさを 感じなくて 済むのではないかと 意見しました。


僕自身の 経験という 観点からもですが 次男の 療育での 努力と成長は 素晴らしかったです。そんな 次男の姿を 見て 普通学級でも やっていけると 思い 『通級教室ありきの 普通学級行き』を 選択しました。

 


今 次男は 小学二年生。

良いことも 悪いことも 色々ありまして 学校から 何度も 電話が かかってきたものです…。


かなり ゆっくりペースですが 次回以降は 具体的に 小学校で 何が あったか 何に 困ったのか 解決するために 問題に どう向き合ったか等を 書いていこうと 思います。

 

どうぞ また お付き合い下さいませ。

 

長男の場合②

前回のあらすじ。

初めて「発達障害」という言葉を聞き 戸惑いましたが 保健士さんに ウチの長男の保育園での様子を 見てもらい 発達検査を受けるべきか否かを判断してもらうことになったのでした…。


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保育士さんに保育園での様子を見てもらった長男。先生が 園児に向けて 話すこと(一斉指示)が 聞けていないことなどを 指摘され やはり発達障害の疑いが あるので発達検査を 受けて下さいと 言われました。


発達検査は 予約が殺到しており 検査を受けるのに 半年かかると聞き、今 発達障害で 検査を受ける児童が 多いのだと 初めて 知りました。


検査だけで 半年、さらに 療育を受けさせるとなると 小学校入学までに この子に どう授業を 受けさせれば良いか ハッキリしないため、遠くとも 空いている病院で 検査を 受けることにしました。それでも三ヶ月くらいは待ったのですが…。

 


検査の結果は ADHD

教科書通りの「THE・多動」であると療育の先生は教えてくれました。


保育園の年長ですが IQは 比較的高めで 特に空間・図形把握能力は 小学3年生並みに 優れているけれど、出題の意図を 聞いて 理解する能力に 乏しく テスト中にも 落ち着きが無いなど 全体的な能力に デコボコがある状態でした。


この苦手を 克服する為には 集団での グループ療育を 受けさせることと『コンサータ』という薬を毎朝服用し、園での活動の様子を見ることになりました。

 

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コンサータは 脳内の神経細胞の間で 情報を伝える 神経伝達物質である ドーパミンノルアドレナリンを 増加させ 神経機能を 活性化し 注意力を高めたり 衝動的で落ち着きがないなどの症状を 改善する お薬です。


これを毎朝7時に 飲んで 登園させていましたが 大きな効果がありました。


前より 先生の一斉指示を 集中して 聞くことができ、

衝動的に 言葉を 発することが 少なくなり、

硬筆や 工作などの 時間に 違うことをしたり 立ち歩いたりすることが 無くなったのです。

 


これには 保育園の先生や療育の先生から 改善できて良かった!との声をいただいたのですが…。


親としては 気になる点も いくつかありました。薬の副作用です。人により出方は異なるようですが 長男の場合は、


食欲の大幅減退。

それによる身長の伸びの停滞。

笑わない。

気に入らないことがあった時に自分の主張を口にせず、ただしくしくと泣く。


今まで 明るかった長男の 性格すらも 変えてしまうものかと 副作用の大きさに 戸惑いました。


ですが それでも 今は 服用させることが 本人の ストレス軽減や 学習などの発育に 必要だと言われ 信じて 飲ませ続けました。

 

療育や服薬のサポートもあり 問題となっていた「一斉指示」が聞けないことも 改善されてきたので 小学校へは 普通学級に 入学し グループ療育は 2年生まで やりました。


学校での 成績は 優秀。授業も 集中して 聞けるようになり 療育も いよいよ 卒業!となったのですが しばらく コンサータは 続けました。


というのも このとき 長男が 服用継続を 希望したのです。


病院の先生は 「自分の特性もよくわかっているし 授業もちゃんと受けられ 理解できているし もういらないと思うけどねェ」と仰いましたが これまでに何度か 飲み忘れてしまったり 一時的に断薬をしていた際に 学校で授業が集中して聞けないことを 長男自身が 気にしていたのです。

 


結局、小学3年生の3学期の途中まで 服用を 続けました。服用をやめたのは 改めて 病院の先生から改めて「もう必要ないでしょう」と言われて 完全断薬をしたのですが…。


断薬した翌日 早速 学校の担任の先生から電話がかかり、断薬をしたことで性格が元どおりになり 服薬していた時の「大人しくて真面目な長男くん」のキャラが変わりまくって 困惑している様子でした。…無理も無いですね(。-∀-)


いままで 丁寧に書いていたノートや連絡帳の文字が乱れていて読むことが難しいレベルになり、


筆算が まっすぐ書けず計算ミスをしたり、


授業も 理解しきれなくて 休み時間に説明すれば できるのだけど 板書を 書き写すのも 遅くなり、


クラスメイトが発表している最中に口を挟んだり…。


ということが 問題となってきました。

もちろん 注意すれば 気づいて治そうとはするのですが いかんせん 長続きしません。

 


でも 断薬して 長男が 長男らしい性格に戻り 僕も妻も ひとつ安心しています。自分の苦手なことに悩みつつも、彼に笑顔が 戻ってきて 毎日楽しそうですから。


これは 薬によるサポートがある中でも学校生活を送ったことにより 「集中できる経験」をしたからこそ 断薬した今でも 薬を飲み始める前よりも 必要な時に静かにしたり 勉強も集中して臨めるようになったのだと感じています。


学校の先生も この四年間 たまたまいい先生にあたっただけかも知れませんが 発達障害育児に 理解が深く よくサポートしてくれている印象があります。


集中が切れ 話を聞いていない時に察して、

「長男くん、ここだよ」と叱ることなく やるべきことを 促して下さったり、学校でのできごとなどを連絡帳や電話で頻繁に教えてくださっているので とても助かっています。

 


それでも 学年が上がるにつれて難しくなっていく 授業への理解が できないこともあり 休憩時間に先生に何度も質問しにいっています。

 

こうして1対1で話せば理解できるけれど 相変わらず 一斉指示に近い 普通学級の授業体制では 理解が難しいのだという 問題も浮き彫りになりました。

 

もしかすると 少人数制の支援級で 授業を受けた方が いいのか?今は コンサータより副作用の弱いものがあるというので 服薬も検討した方がよいか?

 

いやいや、そもそも 周りとのトラブルなど大事に至ったりしていないのだから このままでよいのではないか?


長男は服薬無しで 普通学級に残ることを希望しているので 現状維持をしていますが 今まだ悩んでいるところであります。

 

忘れに対する3つの作戦

今回は「忘れ」に対する ライフハックです。

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ライフハック 一本目に これを 書いたのは 僕自身の発達障害が原因と思われる症状の中で 最も困っていることだからです。

 


「忘れ」は色んなケースでおこりますが 今回は ものごとを 後回しにする場合に おこる失敗への対策についてです。


ADHD…特に 注意欠如の みられる 僕にとって「後で」は 大敵です。


Aという作業が とても 大事だけど 急ぎではないから 後でも いい。

それなら 先にBをという作業を しておこう!

となってしまうと 僕は ほとんどの 場合 この大事なAという 作業を 忘れてしまいます。


こういう失敗は ADHDが なくても よくあることなのでは ないでしょうか。ですが ADHDで注意欠如のある人は そうでない人よりも さらに頻繁に おこしてしまうのです。ゆえに 大敵であると 考えています。

 


人間は 記憶の全てを 残しておくことは できないので「忘れ」ることは 仕方のないことですが きっかけがあれば 「思い出す」ことは できます。この いかにして 思い出す 工夫をするかが 「忘れ」に対する 特効薬だと 思っています。

 


カンタンな 解決法は 「後まわしにせず すぐやる」ことです。大事なことであるならば 忘れる リスクの方が 怖いですから。「忘れ」による失敗の 諸悪の根源「アトデ」を 初手で 葬り去るのです。


イヤイヤ そんなことを いったって アナタ! タダでさえ 忙しいのに 効率を考えたら そんなの できるわけないじゃない!と多くの方は 思うことでしょう。

 


この大敵に 立ち向かう為に 「すぐやる」ことができない場合において 僕は 3つの作戦を 併用しているので 紹介したいと思います。

 


名付けて「アラーム作戦」「メモ帳作戦」「拠点作戦」です。

 


中でも 一番効果的だったのは 「アラーム作戦」です。

ここでの アラームとは 音と振動と文字で教えてくれる スマホの アプリのことを いいます。

設定が 面倒なものは 長続きしないので iPhoneに 最初から 入っている 設定も表記も シンプルなものを使っています。

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アラームを使うことで 時間の約束や 締め切りなど 期限のあることを 思い出すのに 効果抜群です。見返したりしなくても 用事を 教えてくれるわけですから。


時間が決まっていなくても 後回しにすることを 思い出したい大体の時間を 決めて セットし 鳴らせることで 忘れを 予防することも できています。


とはいえ スマホの 持ち歩きは 出来ない ケースも あると思いますし 実際 仕事中 頻繁に スマホを ポチポチしていられるハズも ありません。

 


それならば 「メモ帳作戦」です。メモ帳に 関しては 長年働いてきて 自分の性質上 これが ベストというものがあるので 見て下さい。

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まずメモ帳は、こういう ポッケに 入って ページを ちぎりやすい タイプのものが 良いです。


ポッケに 入るほうが いいのは そうです 持ち歩きできるからです。いつでも 見られることが 重要なのです。なかなか見られないようでは メモを見て 思い出す チャンスを 失いますので。

 

ちぎりやすいものに するのは イラナイ情報が多いと 本当に 必要なことを 見失いやすくなるからです。


毎日の ルーティンとして 朝 出勤した時に その日 やることを 考えて 書き出します。それから 上司などから 言われてたことや 自分で 気づいて 後でやるつもりのことを 次々と 書き加えていく感じで 使っています。

 

書く項目は できる限り 短く 「キーワード」に留めることを オススメします。几帳面に 長く書いてしまうと これまた 面倒になって 飽きてくるからです。人に見せるものでも無し 自分が  そのキーワードを 見て 思い出せれば 良いのですから。


必要な情報が いかに 見やすいかも 大事です。書いてあっても 目にとまらなければ 書いていない場合と 結果は 同じですので メモ帳を 開いたら 一番上に 必要な情報を集約して 書きましょう。違うページに 書いてしまうと 見ない=忘れる の図式が できてしまいますからね。( ;∀;)

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それから いらなくなった情報は 斜線を 引いて気にならなくしたり 多少勿体なくても どんどん ちぎって 無くしていきましょう。余計な情報が 多いと 本当に しなければならないことを 見失ってしまいます。

 


アラーム? メモ帳?

そんな 時間すら とれないくらい 忙しいのに 無理〜!という時には「ここに来れば目にとまる」という「 拠点」を 作ることを おススメします。

 

たとえば 主婦の方なら 台所や リビングなどのよくいるところ。デスクワークの多い方なら 自分の机のド真ん中…というようにです。

 

外出する前に 忘れものを しないよう あらかじめ 玄関に 用意しておけば 忘れずにすみますよね。家を出る際には 必ず 玄関を通るものですから おのずと 目に とまりますので。それと 同じ要領です。

 

販売業である僕の拠点は サービスカウンター。ここは お店の情報を 集約してある 接客用の カウンターなので 一日の内に 何度も やってきます。

 

ここに 後で やろうと 思うものを 残しておけば 通りかかることが 多いゆえに 目に とまりやすく「あ、いっけね!これ やらないと いけなかった!」と 手遅れになる 前に 思い出すことができます。これが「拠点作戦」です。

 

これら 3つの作戦を 場合によって 使い分けして 忘れの多い僕でも 何とかやっていけています。(それでも 忘れることは 多いのですが)。

 

あくまでも これは 僕の生活の中で 忘れへの 対策ですので このブログを 読んでいる方の ライフスタイルに 合うかどうかは 分かりませんが 少しでも よりよい 解決方法に 近づける ヒントになれば 幸いです。

 

むしろ 「自分の場合は こうしているよ!」という ご意見があれば 是非 お伺いしたいものです。(≧∀≦)

末っ子長女の場合①

末っ子長女は 発達障害の 「疑いあり」で 経過観察との 診断を受けました。はっきりと 発達障害だと 言われなかったのは 初のパターンです。


そもそも 何故 発達検査を 受けさせたかというと 僕や妻から見て 発達障害の 傾向があるように 思えたからです。

 


その具体例は、

 

・ニオイや 音に非常に敏感で 大きな音 特に和太鼓の音などを 異常に怖がりパニックになる。大きな音のする 場所にいくときは 遮音のイヤーマフが 必須なほど。

・保育園の 友達と 遊ぶことをせず 一人で 本を 読むばかり している。

・妄想空想が 激しく よく 自分の世界に浸り 人の 話を聞けないことが 多い。

・とにかくマイペース。周りが見えていない。


などが 挙げられ もしかして ASDなのでは…?と思っていました。

 


しかし 発達検査を 終え いただいた コメントは 意外なものでした。

 


「むしろ 逆ですね。IQも 高いですし 何でも 出来すぎてしまうんです。お友達と 遊ばないのは 相手が 幼なすぎて 楽しくないからなのでは ないでしょうか?」

 


言われてみれば 確かに この子は 長男や次男に比べて 言葉も 箸の使い方も 何においても できるようになるのが 早かったのです。ましてや 上に兄弟が いる環境で育った 四月生まれの子なので 保育園の お友達の中でも 大人びていましたし。

 


「ただですね。この調子でいくと 早ければ 小学三年生くらいには いじめに あってしまうかもしれません。本人に そのつもりが なくとも   他人よりできることを 自慢しているように 見られてしまうことがよくあるのです。」

 


これには そんなものなのか と思いました。僕は 子供の頃から 自慢できるものは何も無かったし 逆に そういう人に 腹を立てたことも なかったので 想像しにくかったです。

 


「ですから お受験させる ことを おすすめします。」

 


いやいや そんなことを 言われましても ウチに そんなお金は ありませんがな!( ;∀;)

 


僕は 長女を 小学校受験させるつもりは ありません。たとえ それが 長女に とって 良い選択なのだとしても通わせるための 資金や 遠出させる不安も ついてまわります。


加えて 自分が 他人より できてしまうことで  人を 不快な気持ちに させてしまうことがあるのなら そういう気持ちになる人もいるのだと知り どう振る舞うべきかを 考えることのほうが 娘にとって プラスになると 考えたのです。


とはいえ 僕も どう振る舞うかの答えは すぐに 見出せないのですが 「実るほど こうべを垂れる 稲穂かな」の精神で 謙虚に 友達と接することかなァと 今のところは 考えています。

 


どうすれば良いかの 正解は 必ずしも 一つではありません。僕達も 長女と 共に悩み 一緒に 成長してゆこうと思います。

次男の場合①

「イヤイヤ期」

子育てを されている方なら 耳にしたことや 実際に 経験されたことが あるのでは ないでしょうか。


イヤイヤ期とは 赤ちゃんの 自我が 芽生え 「これはイヤだ」など 否定的な態度をとり 自分の意見を 主張しはじめる 時期のことをいいます。


大変ですよね…イヤイヤ期。


時間を 掛けて手作りした 離乳食を 一蹴され 床に溢されたり オムツ替えのときに 暴れて 辺りが 大惨事になったり(お食事中の方はすみません)。


このイヤイヤは 大体2歳くらいに ピークを迎え その後 言葉が 発達することで 自分の意見を 伝えやすくなって 落ち着きはじめることから「魔の2歳児」なんて言葉も あるくらい パパさんや ママさんに とっては 発達していることを 嬉しく思う反面 困ってしまうことも多いです。


ウチの次男は 4歳になっても イヤイヤが とにかく 多いものですから この子はイヤイヤ期がいつまで 続くのだろう…未来永劫かな…( ;∀;)なんて 思っていたものですが…


保健士さんに 保育園での様子を 見てもらった次男は 発達障害の疑いありということを聞かされ 思い当たるフシが たくさん ありました。

 


・時間や 着る服など 強い拘りを 持ち こちらの提案したものを受け入れない。

・よく分からないポイントで 思い通りにならないことがあると 癇癪を 起こす。

・変化を 嫌い 規則正しい生活は するが 臨機応変な 対応は できない。

・保育園で 周りの子に 合わせられない。

 


という点など これらはASD(自閉スペクトラム)に よるものだということが わかりました。

 

イヤイヤが 長いことが 直接 ASDに 関係があるとまでは 言えないかもしれませんが ASDの色んなことへの こだわりの強さから イヤイヤが多かったと 言えると 思います。

 

病院で 発達検査をしてもらった時に 指摘されさらに分かったのが 先生と 一度も視点を 合わせることないことや、

 

先生が 見本で 積み上げた積み木を 同じ形に 積み上げるという設問のときに 自分の好きなように積み上げて「できた」といい 先生の話の意図を掴む能力も 真似て作る能力も 欠けているということ、

 

握力が 弱く 指先が 不器用で 細かい作業や 鉛筆書きが 苦手だということ、

 

設問が 理解できていないため 一般的な こどもよりも IQ判定が低く 今のままでは 小学校の普通学級に入れないことなどでした。

 


僕達が 思っていたよりも ずっと 色んなことが 出来ないという結果を 目の当たりにし 僕達は 肩を落としましたが 発達障害が原因で その子が 出来ないことを 伸ばす「療育」という 教育を受ければ できるようになると言われ すがる思いで 月2回の 療育を はじめました。

 

月2回のうち 1回は 先生と次男だけの 個人療育で 苦手スキルを トレーニングし もう1回は 他の発達障害の子達との グループ療育で 座学や 発表や 運動を通した トレーニングをします。

 

先生はとても 優しく 決して叱ることなく 療育を してくれましたが 次男としては ニガテなことを やるものですから 面白くないのでしょう。

 

床に 寝そべったり 先生の話を 聞こうとせずに ずっと ぬいぐるみと 会話していたり… 親の 心配をヨソに 授業態度は メチャンコ悪かったですね( ;∀;)

 


…こんなこと 本当に 意味があるのかな?

とすら 思っていましたが ある療育の日。

 


用意された紙に 自分の 名前を 書くのですが… おや? 筆圧が…? 前より文字が 濃く強くなり 上手に名前が 書けたのです。

 

あの タッパーの 上の部分に 切り込みを入れたものに ひたすら おはじきを ねじ込む特訓なんかが 効果あったんだね!すご〜〜い!!(((o(*゚▽゚*)o)))

 

とほんの 些細なことですけれど 療育をやれば    「できない」を「できる」に 変えることが できる可能性があるのだと 次男自らが 示してくれました。

 

このあたりからでしょうか。「できた」ことは 大仰にして 褒め 本人も 嬉しかったのでしょう。少し自分に 自信を 持ったように 見えました。

 

さァ ここから 大逆転の スタートです。当時4歳の 次男が このままでは 小学校の 普通学級には 入れないとまで 言われたりも したものですが意外な 展開を みせたのです。

長男の場合①

「ウキャ〜〜〜!!」

「コラッ 夜遅くに 大きな声を 出すのは やめなさい!」

 


子育てを している家庭では よくある光景かもしれません。しかし 我が家の長男は 満10歳。健常な お子様ならば もう少し落ちついているお年頃なのでは ないでしょうか?

 


ウチの長男は ADHDです。

ASDとしては「グレーゾーン」と指摘されています。特に 多動性 衝動性が 強いという特徴が 表れており、

 


・静かにしなければいけない場面で ジッとしていることが 出来ない。

・突然 叫び声を あげる。

・保育園や小学校で 先生の一斉指示が 聞けない。

・興味のあること以外に 集中するのが 難しい。

・「順番」に 強いこだわりを 持つ(ASDの症状?)。

 


ということが 頻繁に みられます。

 


指摘を 受けたのは、保育園の年長に なってからでした。

 


保育園に 登園するとき 毎朝 下駄箱の前で 先生と握手をし 出欠と 健康状態を チェックするのですが 兄弟の中で 自分が 最初にそれをしないと毎回 癇癪を 起こすことから 妻が 園長室に 呼ばれたのです。

 


そこで 先生から 発達障害の 可能性が あるので 発達検査を 受けて 欲しいと 言われ 衝撃を 受けました。

 


発達障害…?)

 


(なんだよ それ。)

 


(「発達」の「障害」なんて…!ウチのコは ちゃんと 発達しているし 普通だよ!!)

 


(このくらい 子供だったら よくあることじゃないか!)

 


僕も妻も 同じように 怒りさえ おぼえましたが 園長先生の ハナシには 続きがあり…

 


「ただですね… 困っていませんか?

自分が 一番でないと 嫌だから 先に行こうとした 弟を 突き飛ばしたり わんわん泣いたり。

 


こうしたことで 周りの人と トラブルに なりやすいですし  何より 本人が 辛い気持ちに なるのでは ないですか?検査を 受けることで そうなりにくいように 対処法が あるのですよ。

 


発達検査は かなり順番待ちが あるので まずは 保健士さんに 普段の生活の様子を 見てもらいませんか?」

 


なんて 言われると 親としては 子供に 少しでも 辛い 気持ちに なって欲しくないと思うようになり 発達障害のことを ネットや本で 調べました。

 


学ぶうち 確かに 長男には その傾向が あると 感じ保健士さんに保育園へ様子を見に来てもらったのですが…。

 


保健士さん曰く、

「長男くんは 発達障害である 可能性が 高いですね。発達検査を 受けて下さい。ただ…私としては 次男くんのほうが ひっかかります。」

 


(ええ?まさか 二人とも?いやいや… 次男であれば 心当たりが メチャンコあるぞ!)

 


とこれもまた 妻と僕も 同じことを 思ったのですが  長男の話は 一旦 置いておいて 次回は次男の 話を しましょう。

僕の場合①

僕には 発達障害ADHD(多動衝動注意欠如)とASD(自閉スペクトラム)の両方が あります。


自身が そうだと知ったのは 大人になってからで きっかけは ウチの長男と次男が 発達障害の診断を 受けてから 発達障害のこと を勉強している内に、


「あっれ?これ 僕のことじゃねーの?」


と感じたことでした。

 


そこで 通院していた 心療内科の先生に 相談し 診断を 受けたのです。


元々うつ病にかかり 数年通っていた病院なのですが 診断を受け 改めて このうつ病発達障害が原因だと 言われました。


診断を 受けた時、僕は 涙を 流しました。

 


ーだからだったのか… どうりでー

 


僕は 人よりも 頻繁に、

「衝動的に 発した 言葉で  相手を傷付ける」

「失敗が 多く 周りに 迷惑を掛ける」

「仕事を 段取りよく スムーズに 完了させられない」

臨機応変な 対応ができない」

「空気が 読めず 場に 馴染めない」

などのことで 周りの人と よくトラブルに なってきました。いじめも 受けました。


誰にも 話せず ずっと 悩んでいたことなので 悲しみが 過去の経験と ともに 先に やってきましたが 発達障害なのであれば 対処法が あり自身がトラブルを起こすことも 減らせるのだと 心に 希望が 芽生え 嬉しくも 感じました。そういった 複数の感情が 入り混じった 涙でした。

 


このことから 僕は 発達障害を 受け入れ これまでと 同じように 月イチの 心療内科での 診察と 服薬の助けを 得ながら 学習し 乗り越えてゆくことを 決心したのです。

 


ADHDには おくすりがあります。

当時は「ストラテラ」。今は ジェネリックの「アトモキセチン」を飲んでいます。

これには 脳内の 神経細胞の間で 情報を伝える神経伝達物質を 調節し、不注意や多動性 衝動的で 落ち着きが ない などの 症状を改善するものです。

 


僕は ストラテラを 飲み始めた 翌日の朝から 効果を 実感しました。いつも 朝は ボーっとしていて 段取りよく 支度が 出来ないのですが まるで 脳内の フィルターを 掃除したかのように 鮮明に ものごとを 考えられるようになり いつもより 段取りよく 支度をすませ 忘れものも せず会社に 出勤できました!


ただ これには 副作用があり 僕の場合 胸やけをおこして 飲み始めた一週間の内は あまり 食べ物が 食べられませんでした。今でも たまに 胸やけがおこることが ありますが 食欲は 普通に戻りました。

 


ASDには おくすりはないのですが うつ病の治療薬として 飲んでいた「リフレックス」。今は ジェネリックの「ミルタザピン」が ASDが原因で 起こる 憂鬱な気持ちを 抑える効果が 期待できるようなので 引き続き 飲み続けています。

 


自分が 発達障害だと 認知してから 数年経ちますが まずは「知る」ことが 大事だと 感じています。自分の性格と 周囲との温度差のある面 何が得意で 何が 苦手か。「知る」ことで 対策を 考えることができます。

対策を 立てることで 周りとのトラブルは 減り 仕事も 妻との仲も 以前より ちょびっとですが うまくいくようになり 結果 ストレスを 感じることも 少なくなったように 思います。


だからこそ 知って欲しいのです。発達障害の症状のある人や その周りの人達に。

 


まだ しばらくは イントロダクションを 続けますが 僕が困ったことや 考えたこと 工夫して取り組んだことも  書いていくつもりです。どうぞ 長らく お付き合い下さい。